COLUMN — コラム

写真館のホームページで、肝心の写真が一番見づらい場所にあります

三脚に据えたカメラと照明のある撮影スタジオ

写真館を探している方の多くは、「写真館」とは検索していません。「七五三 写真館」「お宮参り どこで撮る」「成人式 前撮り」。行事の名前から入ってきます。そして開いたページで最初にすることは、その行事の作例を探すことです。好みに合うかどうかを、まず写真で決めるからです。

ところが、その作例にたどり着くまでに何度もクリックが要るページが少なくありません。写真が商品のお店なのに、写真がいちばん奥にある。この記事では、そこをどう直すかを順番に書きます。

撮ってもらえるものが、入口で分かれていない

写真館の見本を作る前に、さいたま市周辺の写真館12件のサイトを、一つずつ開いて見ていきました。そのとき何より気になったのが、この入口の作り方でした。

いちばん多かったのは、トップに並ぶのがキャンペーンの案内で、撮影の種類を選ぶ場所がないという形でした。マタニティ、お宮参り、七五三、成人式、家族写真、証明写真。撮っているものは幅広いのに、そのどれを見たいのかを最初に選べません。

今まさに七五三を探している方には、成人式の写真も家族写真も目に入りません。入口を撮影の種類で分けるだけで、探している人が最短でたどり着けます。

よくあるトップページ

大きなスライドショー
「秋の七五三キャンペーン実施中」
「新しい衣装が入りました」
「お知らせ」の一覧
…このあとに、ようやく撮影メニュー

お知らせは大事ですが、探している人の目的とは違います。

最初に選ばせるトップページ

写真1枚と店名
すぐ下に入口を5つ並べる
七五三/お宮参り/成人式/家族写真/証明写真
それぞれに代表の1枚、料金の目安、所要時間
キャンペーンはその下

1タップで、自分の見たい作例に着きます。

入口には、写真だけでなく短い数字を添えておくと親切です。

入口添える情報書き方の例
七五三料金の目安/所要時間/衣装33,000円〜/約90分/衣装1着込み
お宮参り料金の目安/出張の可否22,000円〜/神社への出張も承ります
成人式前撮りの時期/予約の開始前撮りは3月〜9月/ご予約は前年の10月から
家族写真人数の上限/料金の目安6名まで同一料金/16,500円〜
証明写真仕上がりまでの時間/サイズ15分でお渡し/履歴書・パスポートに対応

※以下は説明のために作った架空の例です。実在するお店・料金とは関係ありません。

作例は「その行事だけ」を並べる

カメラを固定した三脚のクローズアップ
機材や스タジオの様子が分かる写真も、初めて行く人には安心材料になります。

作例のページを作るときに迷うのが枚数です。目安は撮影の種類ごとに12枚から20枚。少なすぎると好みが判断できず、多すぎるとスマートフォンで表示が重くなります。

そして、1枚ごとに一言添えてあると、見る側の役に立ちます。

  • 衣装(「3歳・被布」「7歳・四つ身」など)
  • 撮影した場所(スタジオか、神社での出張か)
  • 背景の種類(白ホリゾント、和室、庭)

「うちの子は3歳だから、この雰囲気になるのか」が分かると、問い合わせる前の迷いがひとつ減ります。逆に、種類の違う写真が順不同で並んでいると、どれが自分に当てはまるのか分からないまま閉じられます。

スマートフォンでは、横にスライドさせる形より縦に並べたほうが最後まで見てもらえます。横スライドは、そこに続きがあることに気づかれないことが多いためです。

料金は、総額が想像できるところまで書く

すべて公開する必要はないと思います。ただ「お問い合わせください」だけだと、問い合わせること自体のハードルが上がります。

もう一つ気をつけたいのが、いちばん安い金額だけを出すことです。「7,700円から」と書いてあっても、衣装・着付け・データ・アルバムが別だと、実際の支払いは何倍にもなります。あとから増える金額は、いちばん不信感につながります。

次の6項目が書いてあれば、読む人は総額を想像できます。

項目書き方の例
基本の撮影料平日 33,000円/土日祝 38,500円
含まれるもの撮影、衣装1着、着付け、ヘアセット、データ30カット
追加になりやすいもの衣装の2着目 5,500円/きょうだいの衣装 5,500円/アルバム 22,000円〜
所要時間ご来店から終了まで、およそ90分
データの受け取り撮影から14日以内に、ダウンロードでお渡しします
キャンセル7日前からキャンセル料をいただきます

※金額・所要時間・納期・キャンセルの条件は、すべて架空の記載例です。

予約の前に、必ず聞かれる4つ

フィルムカメラとポジフィルムが並んだ机
データをいつ、どんな形で受け取れるか。ここは予約前にほぼ必ず気にされます。

電話で毎回聞かれることは、たいてい決まっています。それはページに書いていないから聞かれているということでもあります。

  • 衣装は何点まで着られるか。持ち込みはできるか
  • データはいつ、どんな形でもらえるか。当日か後日か、全カットか選んだぶんだけか
  • どのくらい時間がかかるか。着付けを含めて何分か
  • きょうだいや祖父母も一緒に写れるか。追加の料金はかかるか

この4つを1ページにまとめておくと、電話のやり取りが一往復減ります。忙しい時期ほど効いてきます。

日付と料金は、間違えても誰も教えてくれません

お宮参りや七五三では、大安や友引に合わせて日を決める方が今もいます。ある写真館の見本を作ったとき、予約カレンダーに六曜を入れることにしました。

六曜は規則的に見えます。先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6つが順に回るだけなので、自動で並べれば済むだろうと思っていました。実際、その考え方で一度は表が出来上がりました。

念のため、市販のカレンダーと突き合わせました。合っていませんでした。

2026年1月1日から2028年12月31日までの1096日を1日ずつ確認したところ、90日ぶんがずれていました。全体の8パーセントです。しかも、ずれが集中していたのは2026年10月で、この1か月だけで22日ぶん違っていました。10月は、七五三の予約がいちばん集まる月です。

六曜は、もとになる旧暦の月の区切り方が1日変わると、そこから先の並びが全部ずれます。規則的に見えて、規則だけでは出せないものでした。原因の細かいところまでは追い切っていませんが、はっきりしたのは自動計算だけを信じてはいけないということです。最終的には、国内向けの暦の資料を2つ用意して、1096日すべてが一致することを確認してから使いました。

この件で怖いと思ったのは、間違えたまま公開しても、たぶん誰も教えてくれないことです。六曜が1日ずれていても、ほとんどの人は見比べません。気づくのは、大安のつもりで参拝の日を決めた、そのご家族だけです。そして、わざわざ指摘してくださるとは限りません。

日付、時間、料金、定休日。ホームページに載せる情報のうち、この4つは同じ種類のものです。間違っていても指摘されないまま、静かに信用を減らしていきます。だからこそ、公開の前に一件ずつ突き合わせる価値があります。

なお、六曜のデータは2028年末までしか用意していません。それ以降は「お電話でご確認ください」と表示されるようにしてあります。この手のものが黙って古くなることを、作った側がいちばん知っているからです。

七五三シーズン前のチェックリスト

10月に向けて、8月のうちに確かめておきたいところです。5分ほどで終わります。

写真館のホームページ 確認10項目
  • トップページから七五三の作例まで、1タップで着けるか
  • 撮影の種類ごとに入口が分かれているか
  • それぞれの作例が12枚以上あるか
  • 作例に衣装や撮影場所の一言が添えてあるか
  • 基本の撮影料と、含まれるものが書いてあるか
  • 追加になりやすい費用が書いてあるか
  • 所要時間が書いてあるか
  • データの受け取り方と時期が書いてあるか
  • 予約の方法と、空いている日の確かめ方が分かるか
  • 今年の日付・料金・定休日が、去年のままになっていないか

よくある質問

作例は何枚くらい載せればいいですか

撮影の種類ごとに12枚から20枚が目安です。全部を1ページに詰め込むより、七五三なら七五三だけを並べたページを作るほうが、探している人には見やすくなります。

料金は全部公開したほうがいいですか

全部でなくても構いません。ただし「お問い合わせください」だけだと、問い合わせること自体のハードルが上がります。基本の撮影料、含まれるもの、追加になりやすいもの、所要時間の4つだけでも書いてあると、電話をかける前の不安が減ります。

写真館の予約前に、よく確認されることは何ですか

衣装が何点着られるか、データは当日もらえるのか後日か、撮影にどれくらい時間がかかるか、きょうだいも一緒に写れるか。この4つは先に書いておくと、電話のやり取りが一往復減ります。

六曜のカレンダーは載せたほうがいいですか

お宮参りや七五三では、大安や友引に合わせたい方が今もいます。ただし六曜は自動計算だけでは正しく出せないことがあるため、国内の暦の資料と1日ずつ突き合わせてから載せることをおすすめします。

写真館のホームページ制作は、いくらかかりますか

イロドライズの場合は、制作が10万円(一度きり)と、公開後の維持・更新が月1万5,000円です。ページ数で金額が変わることはありません。くわしくは料金と流れに書いています。

写真館のホームページは、写真の腕を見せる場所であると同時に、初めて来る方の不安を減らす場所でもあります。作例を探しやすくすること、総額が想像できること、日付が合っていること。派手さはありませんが、この3つがそろっているお店は、電話が鳴る前から信用されていると思います。

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七五三の作例まで、ワンタップで。

いま公開されている写真だけを使って、見本を一つ無料でお作りします。未公開のお客さまのお写真は必要ありません。見てから決めてください。

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