COLUMN — コラム

小さなお店にホームページはいらない、が正しい場合もあります

店の窓に掛けられたOPENの札

ホームページを作る仕事をしていながら言うのも変ですが、正直に書きます。なくても困らないお店はあります。常連さんで席が埋まっていて、新しい方はご近所の口づてで少しずつ増えていく。写真はときどきSNSに載せていて、場所はGoogleマップで出てくる。それで回っているなら、急いで作る理由はありません。

ただ、要る要らないを「なんとなく」で決めてしまうと、あとで困ることがあります。この記事では、要らないお店の条件と、作ったほうがいい7つの兆候、それからホームページより先に直すべきものを書きます。最後に、費用を回収できるかどうかの簡単な計算も付けました。

ホームページがなくても困らないお店の条件

次の3つがそろっているお店は、いま急いで作らなくていいと思います。

  • 常連さんで予定が埋まっていて、新しい方を増やす必要がない
  • 店名で検索したとき、正しい営業時間・電話番号・写真が出てくる
  • 電話やメッセージで、同じ質問を何度も受けていない

この状態なら、月々の費用をかけて増えるものがあまりありません。営業の電話がかかってきても、断って大丈夫です。

問題は、この3つのうちどれかが崩れているのに、気づいていない場合です。とくに2つ目は、自分では確かめにくいところです。

作ったほうがいい、7つの兆候

店先に出された「Come In We're Open」の看板
店の前まで来た人のことではなく、来る前に迷っている人のことを考える話です。

当てはまる数を数えてみてください。

当てはまるものにチェック
  • 店名で検索すると、古い営業時間や、改装前の写真が出てくる
  • 電話やメッセージで、同じ質問を月に何度も受けている
  • 料金やメニューの説明が、SNSの投稿だけでは伝えきれない
  • 予約・見学・体験まで案内したいのに、その入口がない
  • これから人を採りたい。応募する人に見てもらう場所がない
  • 取引先や大家さん、金融機関に、お店のことを説明する場面がある
  • 「ホームページはありますか」と聞かれて、答えに困ったことがある

目安はこうです。

当てはまった数おすすめ
0〜2個まだ急ぎません。Googleビジネスプロフィールと、SNSのプロフィール欄を整えるのが先です
3〜4個1ページだけのホームページで足りることが多いです
5個以上料金・メニュー・よくある質問・問い合わせまで入れた形が向いています

※これは厳密なものではなく、考えを整理するための目安です。

ホームページより先に、直すものがあります

店名で検索して、古い営業時間が出てくる場合。ホームページを作っても、それは直りません。

Googleマップに出ている営業時間や電話番号は、Googleビジネスプロフィールという別の場所で管理されています。順番としては、そちらが先です。

  1. Googleビジネスプロフィールの営業時間・電話番号・住所を直す
  2. 店名・住所・電話番号の書き方を、どの媒体でも同じにそろえる
  3. 古い情報が残っている口コミサイトに、修正を申し出る
  4. そのうえで、ホームページを作る(作ったらプロフィールにリンクを登録する)

ここを飛ばして先にホームページを作ると、「新しいページ」と「古い地図の情報」が両方出てくることになります。かえって分かりにくくなります。

ホームページ・SNS・Googleマップの違い

どれが上という話ではありません。できることが違います。

 得意なこと苦手なこと
Googleマップ場所・営業時間・電話・道順。地図から見つけてもらう書ける項目が決まっている。細かい説明は載らない
SNS今日の様子を届ける。すでに知っている人とつながり続ける過去の投稿にたどり着きにくい。まとまった説明に向かない
ホームページ順番も言葉も写真も自分で決められる。まとめて置いておける置いておくだけでは見に来てもらえない

SNSの弱点は「消える」ことではありません。プロフィールにも固定投稿にもハイライトにも残ります。ただ、大事なことが何本もの投稿に散らばるので、初めて見る人が料金・営業時間・予約方法を順に確かめるのには向いていません。

逆にホームページの弱点は、作っただけでは誰も来ないことです。だからGoogleマップとSNSから行き来できる形にしておく必要があります。3つのうち1つを選ぶ話ではなく、役割を分ける話です。

費用を回収できるかを、計算してみる

「あったほうがいい気はするけれど、お金をかけるほどか」。ここがいちばん決めにくいところだと思うので、簡単な計算を書いておきます。

月額の費用 ÷ お客さま1人あたりの利益 = 月に何人増えれば元が取れるか

1人あたりの利益月1万5,000円を回収するのに必要な人数
3,000円(カフェ、パン屋など)月に5人
5,000円(美容室、整体など)月に3人
10,000円(教室の月謝、写真の撮影など)月に2人
30,000円(工務店、家具など)2か月に1人

その人数が現実的に思えるかどうかで、判断できます。教室や写真館のように1人あたりが大きく、しかも長く通っていただく業種ほど、元は取りやすくなります。

ただし、これは厳密な計算ではありません。ホームページを見て来た方だけを数えるのは難しいですし、その方が続けて来てくださるかどうかも入っていません。「何か月で回収したいか」を先に決めておくための、ざっくりした物差しだと思ってください。

まずは1ページだけ、でも構いません

いきなり10ページ作る必要はありません。最初はこの6つが1ページにあれば、検索した人の用は足ります。

  • 店名と、何のお店か(ひと言で)
  • 営業時間と、休みの日
  • 場所と、駐車場のこと
  • 電話番号(スマートフォンから押せる形で)
  • 写真が数枚
  • いちばん知ってほしいこと(看板の商品、いちばん人気のメニュー)

足りないと感じたときに、ページを足していけば大丈夫です。

よくある質問

個人のお店にホームページは本当に必要ですか

常連さんで回っていて、店名で検索したときに正しい情報が出ていて、同じ質問を何度も受けていないなら、急いで作る必要はありません。この3つのどれかが崩れているときに、はじめて意味が出ます。

GoogleマップとSNSがあれば足りますか

見つけてもらう入口としては十分に働きます。ただ、どちらも書ける枠が決まっていて、料金の細かい説明や、なぜその値段なのかといった話は載せきれません。そこが必要かどうかが分かれ目です。

ホームページを作れば、Googleマップの古い情報も直りますか

直りません。Googleマップの営業時間や電話番号は、Googleビジネスプロフィールで直す必要があります。順番としては、そちらが先です。

費用に見合うかどうかは、どう判断すればいいですか

月額を、お客さま1人あたりの利益で割ってみてください。1人あたり5,000円なら月に3人、1万円なら月に2人。その人数が現実的かどうかで判断できます。

まず1ページだけでも意味はありますか

あります。店名、何の店か、営業時間と休み、場所と駐車場、電話番号、写真が数枚。この6つが1ページにあるだけで、検索した人の用は足ります。

この記事を読んで「うちはまだ要らない」と思われたなら、それでいいと思っています。無理に作っても、更新が止まったページが1つ増えるだけです。迷っている段階の方には、見本を一つ無料でお作りしています。実物を見てから決めていただくのが、いちばん早いと思います。詳しくは料金と流れにあります。

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あなたのお店で、試してみませんか。

見本を一つ、無料でお作りします。見てから決めてください。

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